メメント【Memento】

CAST:ガイ・ピアーズ 他

10分しか記憶がもたない男が妻を殺した犯人をいかにつきとめ、そして復讐を果たすのか?彼は前向性健忘症という記憶障害なのだが、犯人へのリベンジに全てをかけている彼にとって、記憶のトリックは別のところにある。彼が記憶障害だと知る者たちは、容易にだまし、利用しようとする。相手に記憶されないと思うと、人はこうも平然と悪人になれるのか・・・?

記憶は真実とは限らず、事実をゆがめて保存していることも多い。そもそも記憶は本人唯一の事実みたいなもの。過去と現在の記憶が錯綜する奇妙な映画だ。クリストファー・ノーラン監督、いやはや実験的で緻密な構成力に拍手!!

印象的なセリフがひとつ・・・「時間の経過を知らなければ、癒しもない」。
それにしても、ガイ・ピアース様、「タイムマシン」に「メメント」と、記憶いじりな役者ですよね。

野生の時計〜時間の経過を認識する脳は?

「古い脳」と呼ばれる大脳の旧皮質と、「新しい脳」である新皮質では時の認識が違うものです。本能的に生存をかける旧皮質は、人間が生きるために時間を計ります。腹時計・・・然りです。対する新皮質は、思考によって時間を計っています。おなかが空いていても食事の時間まで我慢したり、身体がしんどくても定時まで仕事を片付けたりします。人間が本来感じている野生を抑えることで、社会の秩序は保たれるかもしれませんが。如何せん、新皮質はまだまだバグが多いようです。

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